3月に入ってから新型コロナ(covid-19)の影響で世界的な不況が押し寄せ、その流れを加速しているのが4月です。
最初はみんなまあまあ楽観的でしたが、多くの国で政府からロックダウンや外出自粛要請が出てきており経済が止まり出してます。
特に観光業の落ち込みは顕著でcovid-19の前ではほぼほぼ無力で立ち尽くす、といった感じになっています。
もちろんこの悪い流れの中でも将来を見通した戦略を立てて動いている人もいますが、それが正解かどうかなのかは誰にもわかりません。
ということで、僕たちのカンボジアのゲストハウスはどうすればいいのでしょうか?
シティプレミアムゲストハウスは2014年夏オープン
2014年に僕と金子でカンボジアで起業した。
かなり強引に金子を誘い、人脈や土地勘のほぼないシェムリアップでトゥクトゥクや自転車に乗りながら物件探しからスタートした。
おかげさまで起業してから順調に成長し今年6年目を迎えました。
特にリピーターさん達に支えられた日々で、アンコールワット遺跡群に飽きてもシティプレミアムゲストハウスに宿泊するためだけに来てくれる人が多くて感謝しています!
僕は途中から現場を離れ、ゲストハウスの運営はビジネスパートナーの金子がビールを飲みながら頑張ってくれてます。
そんな中に襲ってきたのがcovid-19ですよね。
世界的にも観光業として成り立っているシェムリアップの打撃はすさまじく、多くの事業が一時休業・撤退をしていっています。
シティプレミアムゲストハウスの現状
想像の通り悲惨な状況で4月に入ってからの新規予約は皆無です。
しかしこれは想定内で、僕たちには3つの選択肢ありました。
- 赤字かかってこい、そのまま営業
- 一時休業
- 撤退
どれをしても良い・悪いはあるけれど、僕たちは①を選びました。(金子が選んだ。そして間違ってはいないと思っている)
そのまま営業のメリット・デメリット
これに関してのメリットが以下になります。
営業継続のメリット
・完全にロックダウンした時の受け入れ宿にできる
・(頑張っている姿勢は見せれるw)
それに対してのデメリットはこちら。
営業継続のデメリット
・感染リスク
毎月の赤字額はだいたい15万円です。(家賃+スタッフの給料+光熱費)
家賃は大家さんから少しだけ減額をしてもらいました。ありがたい。
一時休業のメリット・デメリット
これに関してのメリットはこちら。
一時休業のメリット
そしてデメリットはこちら。
一時休業のデメリット
一時休業したとしても光熱費がほぼ0に近くなるだけで、家賃とスタッフの給料は満額払うつもりだった。
カンボジアから撤退のメリット・デメリット
これに関してのメリットはこちら。
撤退のメリット
・次のチャンスに備えられる
そしてデメリットはこちら。
撤退のデメリット
ということになります。一番打撃が少なくてマシに思えそうなのが②の一時休業ですが、僕たちは①を選び今に至っております。
Covid-19とどう戦うか
事業面に関しての問いです。
この問いに対して金子はすごい決断をしてくれました。
通常営業するまで今あるキャッシュで補填するのと、日本に帰国して働いてそれも補填に充てると。
実は金子は先月(3月末)に帰国して、2週間の自主隔離後アルバイト探しをしてくれています。
いつ終わるかわからないCovid-19に自分の労働力で戦うことを決断してくれました。尊敬。
なぜクラウドファンディングをしないのか
何人かの方からクラウドファンディングで支援を募ってみては?というアドバイスももらいました。
しかし、covid-19の終息の目処が立たない限り、 支援してもらったお金を確保しても倒産してしまうかもしれない。
支援してもらったお金が数ヶ月してから固定費で消えてしまったら、またクラウドファンディングをするのか?という悩みがありました。
倒産してしまったらその支援金を返せなくて不義理になってします。それだけは避けたいからクラウドファンディングはしません。
またリターンを将来の宿泊権利にすると、その将来の利益を逃すことになる。あまり意味がないように思えたので。
いつ終息するのか分かるなら、必然的にいくらキャッシュを用意すればいいのかは分かります。
でも・・・全く分からない状況で応援してもらうことはしませんでした。
まとめ
これが僕たちが決断したことです。
最終判断はもう少し先になります。それまでは当面のキャッシュと金子が自腹を切って赤字と戦います。
この判断をしてくれた金子には頭が上がらない。(もちろん僕もキャッシュで少し補填をする予定です。)
何度も言いますが正解かどうかは分かりません。あと数ヶ月で金子が撤退の判断を下すかもしれない。
自分たちでスタートさせた事業なので、自分たちできちんと幕は引きます。
でも本音は早く終息して、また多くの旅人をシェムリアップに迎えたいです。
「おかえりなさい!」って言いたいです。
その時は金子にビールをかけてあげてください。
シティプレミアムゲストハウスは多くの旅人と、カンボジア人・日本人スタッフ(Minaさん)のおかげで成り立っています。
小さく灯っている火を消さないよう、なんとか踏ん張ってみたいです。