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朝早く起きて外の天候を確認する。

期待を裏切るかのように、未だにどんよりとした雲が頭上に広がっており嫌な予感が拭えない。

ひとまずチェックアウトを済ませ、タクシーでギリ島まで運行している港へ行ってもらう。

到着した港はバンサル港。

ここはのちに悪名高い連中がいるということを身を以て体感することになる。

宿からタクシーで250,000ルピア(2,000円)。かなり高く感じたけどどうしても早く港に到着したくて、交渉は少しだけにして早く連れていってもらう。

(最初の提示額は300,000ルピア。港まで1時間かかるためプライベートタクシーも強気だった。 )

港に着き、車から荷物を降ろしていると数人のインドネシア人に囲まれた。

昨日までは波が高く運行してなかったけど、今日はなんとかギリ島まで行けそうだ、もうすぐボートが出るが乗っていくか?というものだった。

「もちろん。いくら?」

「400,000ルピアだ(3,400円)。」

え?むちゃくちゃ高くない?なんでそんなにするの?

ここから交渉が始まるが、彼らはこの値段がローカル価格で、早くしないとボートが出る。次のボートは何時か未定だぞ。

などと言う。ぼくはこれを逃したら念願のギリ島行きがまたポシャってしまうという恐れからか仕方なく財布を広げた。

そのときある一人の男が現在ギリ島はローシーズンで旅行代理店が閉まっているから、帰りのボートもここで予約をしていけと言う。

宿からピックアップして、ボート乗り場まで、そしてボートでまたこのバンサル港まで帰ってきて、ここからタクシーで空港まで行くジョイントチケットを買ったほうがいいと言う。

総額700,000ルピア(6,000円弱)。ボートが400,000ルピアでタクシーが300,000ルピアと考えると話におかしい点はないから承諾した。

これは完全にぼくのミス。

早くギリ島に行きたくて頭が働かなかったせいだ。

なぜならボートチケット売り場は正規のカウンターが港にあるし、ローカル価格と言っていた400,000ルピアは相場の20倍だったのだ。

 

ぼくはボートに乗り込み、バックパッカー風の男性にチケットはいくらだったの?って聞いたことで分かった。

彼は20,000ルピア(170円)の支払いしかしていなかった。

こちらは400,000ルピア(3,400円)。桁が1つ違う。

20倍!あまりにも法外な値段で怒りが湧いてきて、ボートに乗った瞬間にチケットに書いてあった電話番号に電話した。

「何がローカル価格だ!ボルにもほどがある。20倍とはふざけた価格。キャンセルしたい。」

英語で一気にまくしたてた。

2倍、3倍であれば仕方ない。でも20倍とはあまりにもヒドい話だと思う。

ローカル価格と嘘をつき、早くボートに乗らないと行けなくなると言う。

ギリ島の旅行代理店がクローズしている話も嘘に違いない。(実際ギリ島では問題なく旅行代理店は営業していた。)

価格とは需要と供給で決定する、のは間違いないけれど、嘘で塗り固め、旅行者からお金を騙し取る手口には久々に遭遇した。

 

99%ぼくの情報収集不足だし、ミスは認める。ただせっかく楽しみにしていたギリ島への旅に不運がつきまとい、挙句手癖の悪い連中に引っかかった自分にも情けなくなり、それが通常の思考回路を奪った。

ボートに乗っている時間20分。ひたすら大声で金返せ、お前らのせいで胸糞が悪いと叫び続けた。

最後には彼らからキャンセルの承諾をうけ(これも嘘だと後日わかる)、ぼくの怒りは収まりかけたが、結局学んだことは情報収集の大切さと、旅行者に近づいていろいろ買わせようとする連中は100%詐欺師だという当たり前のことだった。

何度も何度も旅しているけれど、情報をネットで集め、いつも冷静に周りを見て、近づいてくる人には疑ってかかる。

楽しい旅を根底から覆されないように、自分で自分を守る。

再認識を誓いつつ、ギリトラワンガン島に到着した。

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この島の交通手段は馬車、自転車、徒歩になる。

ぼくは予約していたオンバクサンセットホテルまで馬車で行くことにした。

歩くと40分かかる。

馬車の値段はネットで調べ済み。

そしてボラれることもなく、願い続けたオンバクサンセットホテルに到着した。

ここでは嫌なことを消し去ってくれるほどの素敵な時間を過ごすことになる。

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