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2017/2/9
空路でデンパサールまで戻り、空港からUberでウブドを目指す。
1時間半の道のりは快適で、デンパサール市内から緑が多い田園地帯に入るともうすぐウブドに着く。
ウブド(Ubud)は、インドネシア共和国バリ州ギャニャール県ウブド郡の村。ウブド郡の中心であり、ガムラン音楽、バリ舞踊、バリ絵画など、芸術の村として知られ、観光の盛んな村である。地名の由来は薬草(現地語でウバド:Ubad)が訛ったものと言われている。
一般に、ウブドというと、ウブド郡に含まれる近隣の村を含めて指すことが多い。すなわち、東隣のプリアタン村、南隣のマス村、西隣のサヤン村、さらにその北隣のクデワタン村である。また、少し離れた北には棚田で有名なテガララン郡テガラランもあり、それら観光の中心地となっている。
村の中心部はウブド村寺院とその向かいのマーケットの付近であり、その間を東西に伸びるラヤ・ウブド通りと南にまっすぐのびるモンキーフォレスト通りが中心街。モンキーフォレスト通りを突き当たったところにモンキーフォレストと呼ばれる、自然保護区があり、多くの猿が生息している。
Wikipediaから引用
今回予約したホテルはタナー セムジャン ウブド (Tanah Semujan Ubud)で客室が6つのとても小さなブティックホテル。
2泊で¥5,676とリーズナブル。
客室も広々としてリラックスするにはピッタリ。
朝食はテラスで。
昼過ぎにチェックインを終え、街散策へ。
なにぶんウブドは初めてだからまずは徒歩で市内中心部に向かう。
ホテルから中心部までは徒歩圏内。狭い道に多くのバイク、車が走りウブド市内はかなりの渋滞を起こしていた。
2日目はバイクを借りる予定だから気が重い。
適当にブラブラした印象は欧米人の多さ。
この街に惹きつけられる欧米人が多いとは聞いていたけれど予想以上。
物価が安い?独特なアジアの雰囲気がある?
ぼくは3日間しか滞在しなかったけど、なぜこれほどの欧米人がウブドに来ているのか結局わからなかった。
プロモーションなのだろうか。
たしかにお寺が多く、見どころも点在しているし、欧米人が好みそうなレストランやカフェの多さは特筆すべきものがあるけれど、これだけ観光都市として成功している理由がぼくにはわからなかった。
夕方近くなりホテルへ戻る道中に1軒のカフェに入った。
このようなオープンでおしゃれなカフェが至るところにある。
カフェ好き、レストラン好きには楽しい街なのかもしれない。
物価はたいして安くない。
ドリンクとケーキで¥500~。
これほどの観光客を惹きつける魅力を探りたいと思ったが、今回の旅は時間がないため観光しかできない。
モヤモヤとした気持ちを抑えながら宿に帰った。
1週間以上滞在するとウブドの姿が見えてくると思うんだけど。
ウブドの人も東南アジアの人々と同様明るく愛想が良い。
それは宿のオーナーも同様で、こうしたこじんまりとしたホテルではそれが殊更重要に思える。
ゲストとのコミュニケーションが宿の印象にダイレクトに結びつくから。
ウブド初日の夜のこと。
街歩きを終えて部屋に戻りシャワーを浴びていて悲劇が起こった。
このホテルのバスルームにはバスタブがあり、ぼくは久々に湯船に浸かった。
すると蛇口のタップが突然吹き飛び、冷水がこちらめがけて飛び出した。
手で止めようにもまったく効果なく、裸にタオルを腰に巻きすぐにオーナーを呼びに部屋を出た。
オーナーとスタッフがダッシュで慌てて直しに来てくれた。
だがあらゆる手を尽くしても壊れたタップを元どおり付けることはできずに、水がドバドバと出ている状況の横でオーナーは電話をかけて修理業者を呼んだ。
ぼくはその間空いている部屋のバスルームを借りた。
オーナーは真摯に謝罪をしてくれたし、早急な対応で1時間後にはタップが取り付けられたので大きな問題にはならなかった。
その夜はオーナーにぼくもカンボジアで宿経営をしている話をし、ぼくたちは宿業の面白さ、大変さをシェアした。
彼の人柄はとても感じが良く、またゲストが困ってることややりたいことを聞き出すのがうまかった。
宿の印象は宿そのもののポテンシャルとオーナーやスタッフの人柄によって支えられている。
ぼくはまた学ぶことができた。
いつもゲストの声に耳を傾けること。
耳障りの良い言葉も悪い言葉も。
書いている人はこんな人