隣の芝生は青く見える、という諺がある。
それになぞらえて自分が育った街や国の美点が、意外に他の国の人から指摘されて「あー、なるほど。そう見えるんだ。」みたいに納得したりしたことありませんか?
今回は「外国人から見て日本のどこが好きなのか」を書いてみたいと思います。参考にしたのは彼らが書いたブログやYouTubeです。
日本のコンビニは素晴らしい
多くの外国にもコンビニエンスストアはある。特に日本資本じゃないセブンイレブンは東南アジアにも進出している。日本資本で言えばマレーシアではファミリーマートは大人気だったりする。
しかし、品揃えがかなり違う。日本資本のファミリーマートは日本のそれに近いけど、それでも日本にあるコンビニの方が100倍素晴らしい。これは断言できる。
ヨーロッパやアメリカから日本に来ている人のブログやYouTubeには、日本のコンビニでの買い物は時間をかけてでもやるべきことの1つだと書かれていることさえある。
おにぎりを筆頭に、レジ横にあるホットスナックも人気だし、スイーツなんてビビるくらいクオリティが高い。これが24時間いつでも買えるのは世界の中でも日本だけ。
日本の自動販売機
外国人は自動販売機にも驚く。もちろん自国にもあるけど、日本みたいにちょっと首を振ったら自販機が見つかるほどの数の多さや、ドリンクの種類(ホットとアイスが同時に買えることも)が多いことに驚く。
今は見かけないけど、昔はエロ本の自販機があったんだよね。違う意味でビビる。
日本はどこでも綺麗で清潔
日本ほどどこに行ってもゴミが落ちていなく綺麗な国を知らない。ポイ捨てもほとんどない。
これは学校教育で教えられる掃除の文化が大きいと思う。サッカーのワールドカップでも試合後に日本代表チームがロッカーを清掃して帰ったのが話題になったよね。
Until and unless students in our schools are taught the importance of cleanliness like how schools in Japan do, we are not going to see a #SwachhBharat in next 100 years.
Such activities should be a part of curriculum across all boards!@swachhbharat @salilashutosh @HRDMinistry pic.twitter.com/0Ez4Y1Iw25
— Roads of Mumbai 🇮🇳 (@RoadsOfMumbai) February 4, 2020
日本のトイレは異次元の素晴らしさ
清潔感のあるデザインも良いけど、なんといっても便座が暖かくなる、そしてウォシュレットがあるのが素晴らしい。
海外の有名人が日本のTOTOのトイレを買って帰った人も多い。ウィル・スミス、マドンナ、ディカプリオなんかは日本のトイレを買ってる。
世界に誇れるTOTOのアイデアと技術力はスゴいとしか言いようがない。
日本の公共交通機関が効率的
長距離列車が時間通りぴったり来る国なんて日本以外ありえない。
やりすぎだと思うけど、1分でも遅れたら謝罪のアナウンスがある。良い面・悪い面はあるけど。でもその正確さに慣れてしまい、人身事故などで電車が遅れたら怒鳴り散らしている人を見る。それに対応する駅員さんは辛いだろうな。
これだけスケジュール通りに公共交通機関が運行されると、観光で来ている外国人は旅行のプランが立てやすいだろうな。
日本食の美味しさ
ラーメンや寿司が海外で人気なのは言うまでもない。それ以外にも日本のカレーや焼き肉、天ぷら、ケーキなど何を食べても外れがないと口を揃える外国人は多い。
味だけではなく見た目も重視するのが日本食。そして自国で食べる日本食より遥かに安くて美味しい。
日本人の国民性が好き
外国人が日本人を表現するときに使う英単語がPolite。礼儀正しいと言う。
そして優しいとも。道に迷った時に知らない日本人に目的地まで連れて行ってくれた、なんて話はよく聞く。
それから公共の場では声を荒げないし、秩序を守る。
日本は安全
外国って「絶対に出歩いたらダメな危険なエリア」があったりするけど、日本にはそういう場所は基本的にない。
夜に女性が一人でコンビニへ買い物に出かけても大丈夫。
海外では人が多い場所ではスリや強盗に注意しなくちゃいけないけど、日本だとそういう心配もほとんどない。
カフェでスマホやPCを置いてトイレに行ってもノープロブレム、などなど日本の治安は世界的に見ても素晴らしい。落し物もかなりの確率で交番に届けられる国なんてぼくは日本以外知らない。
その変わりに台風や地震などの自然災害はよく起きるけど。
日本のカスタマーサービスが神
賛否両論あるけど、海外からやって来る外国人にはめっちゃ好評なのがお客さん対応の素晴らしさ。
タクシーの運転手さんなんかは白い手袋はめてお金のやりとりをし、スピードは出さずに安全運転を心がけている。
どのお店に行っても高レベルな接客が受けられる国は日本だけ。でも接客を受ける側は気持ち良いけど、働いている側はストレスが溜まるよね。
客だから何を言っても許されると勘違いしているモンスタークレーマーなどに対応してしまうと一気にHPが0になる。店員さんをそうさせないように気をつけましょう。
そしてこのサービスのクオリティが低単価で成り立っている背景には、多くの自己犠牲の上というのも日本で働いている人は理解していると思う。サービス業に従事している人への感謝はいつも念頭に置いておこう。
あと、個人的には日本の物価は今の1.5倍にして、給料は1.25倍にするとバランス良いのでは?なんて感じる。
【BlogやYouTube調べ】外国人が好きな日本のところまとめ
外国人による日本の素晴らしさをまとめてみました。
ぼくは海外生活が比較的長いので共感する部分は多い。その反面そのサービスや高品質なものを供給している側への負荷もかなり多いのはわかっている。
1つ言えることは日本ってかなりユニークな国の1つで、文化なり国民性なりをとっても「これぞ日本!最高」と誇れるのは多い。日本人はいつも礼儀正しいし、日本は何でもefficient(効率的)だから好き、日本食はどれも美味しい、など言われるのはぼくも嬉しい。
でも日本は観光するには素晴らしい国だけど、働きたくない国というイメージも出てきている。だからお互いを尊重しない対応や、無理な注文、他人を押しのけてまで自分の意思を貫くといった超個人主義なマインドだけは持たない方がいいよね。
全てがパーフェクトな国はないけど、それでも日本は外国人にとって魅力溢れる国だとは断言できる。
ぼくが日本に関して改善して欲しいのは、長時間労働を是とする風潮と長期休暇が取りにくいところ。これだけでも変わってくれれば、観光にも住むにもオススメな国だよ、と言えるんだけどなぁ。