AirAsia Unlimited Passを裏技でたくさんの日本在住の方が購入しています。
空前の航空チケットブームとなっているようです。去年、ハノイー香港ーニューヨークのファーストクラス運賃が10万円というエラー運賃で出ていた以上の盛り上がりです。
しかしエアアジアの乗り放題パスは、基本的にマレーシアのBIG会員(マレーシア人ではなく)用のプロモーションパスです。
これを日本在住でありながらVPNという抜け道を使い購入出来てしまいました。
そしてここで問題点が1つ浮かび上がっています。
果たして日本在住の方がこの年間パスを購入し、それが実際に使えるのかどうか?ということです。
その悩みに対して、ぼくの考えを書いておきます。当たってるかどうかは全く確信が持てないので、外れても笑ってください。*そしてVPN購入者を擁護しているわけではありません。*
前提条件
マレーシア向けのプロモーションですが、在住外国人ではない純粋なマレーシア人にとってこの年間パスはお得なのでしょうか?
個人的な考えはあまりお得ではない、いやお得なんだけど縛りが多すぎるのとマレーシア人の旅行スタイルがミスマッチを起こしているという事です。
そのミスマッチとはマレーシア人の給料と長距離の海外旅行です。
マレーシア人はどれくらい長距離の海外旅行をするのでしょうか。
マレーシアでの会社で聞き取り調査したところ(笑)、年1回あるかどうかです。
特に大学生になると年1でも行かないかと思います。それがお金の事情です。
大学生は普段は勉強をするのでアルバイトをする人は少ない。
大学のホリデー期間は数ヶ月あり、そういうときにアルバイトをする。しかしその給料は時給150円程度。
これで海外旅行行けるくらい貯まる?答えはNOです。
それから家族を持つ層が海外旅行するのが年1回と仮定しましょう。
そして年間パスの条件は航空券にはブラックアウト(予約できない日)があり、かつ予約は2週間以上前じゃないといけない。
家族にとっては使いにくくないですか?年に何回も旅行するわけじゃないので。これが前提条件です。
なぜ長距離路線のみ対象にしたのか
次に年間パスに使用できる路線がフライト時間が4時間以上の場所限定。
そしてそのほとんどが日本・韓国・台湾・中国・ホノルルというまあまあ物価の高い場所。
そして上記の国は飛行機代が無料になっても滞在費が高くつく。
例えばマレーシアから日本はANAのセールで1,500RMです。
前提条件でも書きましたが、マレーシア人は長距離で行く海外旅行は年 1回ほど。
近距離だともっと行きますけど。シンガポールやタイ、インドネシアなど。タイやインドネシアだと物価はマレーシアと同等。
そしてエアアジアの年間パスを全路線対象にすると、多くのマレーシア人が問題なく購入できるチケットまで年間パスの分で出回ってしまう。
エアアジアはそれは避けたい。需要と供給バランスが崩れてしまう。
そこで逆の発想をしてみよう。長距離のみを対象にすることで、その対象国の人が年間パスを使って来てくれる。
乗り放題パスのキャッシュポイントは有料オプションしかない
長距離線を年間パスに開放しているのはこういった理由もある。
有料オプションでは最低荷物預けの料金くらいは取れるはずだと。機内食もオーダーする可能性も高まる。
それが乗り放題パスを買った人が使うキャッシュポイント。エアアジアはそのキャッシュポイントは欲しい。
エアアジアが裏技を使って購入した人を拒否してしまうと何が起きるか
もしマレーシア在住者以外が買ったパスを搭乗拒否したら、そのどうしても欲しいキャッシュポイントがなくなる。
実際にエアアジア側が空港チェックインカウンターで搭乗拒否をしてしまうと、それが分かってしまった段階で年間パス保持者はみんな予約しない。
どうしても欲しいキャッシュポイントが最初のパス代金だけで、そのあとのキャッシュはなくなる。
だってマレーシア人は長距離路線年に1回くらいしか乗らないだろうし、キャッシュポイントはそれ以外の国の人から取りたいはず。
搭乗拒否して困るのは実はエアアジア側にある。
コロナウィルスという脅威をエアアジアは逆に利用した
コロナウィルスで懸念されているのは、中国、韓国、日本、台湾。
その4カ国が年間パスが利用できる国なのは偶然だろうか。
なぜサウジアラビアだけ除外されているのか?(ウィルスの脅威が現状ないから)。
大きな賭けだが、コロナウィルス騒動で年間パスホルダーが安心して使うようになるのが早くても半年後。
残りの半年後を年間パスホルダーに席を少し提供してもエアアジア側にはそこまで痛くない(いや、多少は痛いけど)。
コロナウィルスが騒がれている期間はどうせ搭乗率は0に近いんだから、ある程度の座席は年間パスホルダーに開放しようとする。
なぜなら年間パスの座席は全席開放されていない。
その裁量はエアアジア側にある。
年間パス販売のアナウンス
表向きはマレーシア国内のみでの販売。
もしマレーシア在住BIG会員に強く拘るのであれば、外国人在住者を証明するものを提出させるか、もっと簡単にマレーシア国内の電話番号でアカウント認証をする。
VPNを使いIPアドレスを変えてマレーシア国外から購入されるのは当然見越している。(対策をトップページでしかしていない。VPNを弾く設定さえしていない)
何らかの手段 (VPNやマレーシアにいる家族や友人に手伝ってもらって)で購入したパスホルダーに対しては黙認するはずだ、というのが僕の見解。
つまり全員乗れる。
関西ー台北
沖縄ー台北線が年間パスホルダーに開放されている点
追記:3月8日
そもそもチェックインカウンターでは乗客のチケットがどこから購入されたのかわからない。
通常チケットなのか、プロモーションチケットなのか。その場合、それがUnlimited Passかどうかチェックインカウンターではわからない。
チケット発券したあとはそのチケットがセール価格なのか、通常価格なのか、それとも乗り放題価格なのかがチェックインカウンターでわかるんだろうか。仕組みがわからない。
— シティゲストハウス🇰🇭シェムリアップ (@city_guesthouse) March 8, 2020
エアアジア年パスが乗れるかどうかの話がありますが、購入できれば乗れると思っています。
年パス専用のプロモコード入れて購入するだけなので、買った後はチェックインなどで年パス対象とかわからないのでは、と思っています。
— ZoRa(ゾラ) I 趣ある旅、中級サウナー (@sora2017SFC) March 8, 2020
エアアジアからの回答をまとめた有料noteを書きました
300円で発売していますが、こちらも参考にしてみてください。
まとめ
それらを踏まえてもエアアジアはこのストラテジーにこだわった。
キャッシュフローを確保すること。これが何より大事。
第一段階のキャッシュフローの確保が終わっても、有料オプションでキャッシュポイントを継続的に確保していく。
そして多くのマレーアシア在住ではない人たちが購入しても、その全員が予約できるわけではないから需要バランスを見ながら年間パス用の座席を調整していく。
これがぼくが考えるエアアジアの思惑です。
間違っていても知りませんし責任持ちませんが、暇だから考えてみましたw
もしこんな意見あるよ!っていう方はコメントください!
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