コワーキングスペースは2019年の段階で世界に約19,000弱あると言われています。そして2025年にはその数は26,000まで増えることが予想されていて、日々どこかでコワーキングスペースが生まれています。

 

コワーキングスペースを利用する人数も現在約310万人もいて、その数が2年後には倍になるとも言われています!そしてアジア太平洋地域が一番コワーキングにおいて成長が見込まれるというレポートもあります。こりゃチャンスしかねー。

 

このマーケットバリューの観点や自分の知見が生かせて、かつその先のゴールがあるため、ぼくは2020年内にマレーシアのクアラルンプールでコワーキングスペースとホステル(+ランドリーがれば嬉しい)で起業しようと考えています。

 

なぜぼくがコワーキングスペースについて書くのか

理由は3つある。

  • コワーキングスペースが好き
  • コワーキングスペースで起業しようとしている
  • 実際にたくさんのコワーキングスペースに行ってみて必要なものが明確になった

 

コワーキングスペースで起業しようと考えてから、コワーキングスペースには仕事のために向かっていたのではなく、どのようなコワーキングスペースが好まれて、デジタルノマドにとっては何を優先して、何が必要ないのかをリサーチしながら行っていた。

 

この視点はかなり大切だと思うし、もしあなたが飲食店やホテルなどで起業したいとして、そういった目線なく通うのか、経営する目線で通うのかで根本的な姿勢が違うはずです。

 

だからこそぼくはコワーキングスペースに行っては毎回メモを取って自分の理想である、いや大きく言えばスタートアップ向けの会社やデジタルノマドの人にとって有益な情報を書き出している。

 

以上の点から、もしぼくがコワーキングスペースで起業してもある程度勝算はあるのではないだろうか。(自賛でもそう思わないと起業なんて考えない。誰が負け戦に参戦したいの?)

 

今までリサーチしたコワーキングスペースにあったもの

次に今まで行ったコワーキングスペースにあったものを列挙していく。そしてそれが有益だったのかどうかを主観で述べていく。

 

安定して速いWi-Fi

これはもう絶対条件の1つであり、最大にして重要なもの。

大きなファイルをダウンロードしたり、アップロードしたりする人は少ないのでめちゃくちゃ速いWi-Fiよりも、そこそこ速くて安定して供給できるWi-Fiが必要。サービスダウンした時のために、複数のWi-Fiを用意しておくのがベター。

 

コーヒー

だいたいどこのコワーキングスペースにも用意されている。つまりそれだけ重要度は高いということ。

無料のコーヒーサービスは一見のお客さんより、月額で払うメンバーにとって有益です。高価なコーヒーマシーンは必要ないかもしれないけど、ある程度美味しさが保証されているコーヒーは重要。

 

自分なら2台のコーヒーマシーンを置いて、それぞれ違う 豆を置いてメンバーに選択肢を与えたい。

 

ただ固定費なので高価でなく、美味しい豆を提供。(むずい・・・)

 

これも必須。コーヒーほど費用がかからず、かつ絶対必須なやつです。

当たり前すぎて書くかどうかさえ迷ったけど。

 

分かりやすい立地

グーグルマップでもそうですし、何より通りを歩いていても目立つような場所、サインボードなどはあると便利です。そして自分がコワーキングスペースをやる場合、「駅からの徒歩圏内プラス大学が近くにあること」を前提条件に物件を探します。

 

ホステルとしても営業するためロケーションが悪いとそれだけでレビューで0.5点はマイナスになるということも身を以てわかっているので、ロケーションはしっかり考えて物件契約したいです。

そしてコワーキングスペース周辺に美味しくて安いレストランやカフェがあって、そこそこ活気のあるエリアに出店するのは良い考えだと思います。付け加えるならそのエリアがクールであればあるほど流行に敏感な今時の感度の高い人を惹きつける要因にもなりえます。

 

感度の高い人を惹きつけるのは現在のマーケティングで重要なことです。宣伝費かけずにこれからの集客がイージーになりえるので。

 

キッチン

これも時々コワーキングスペースに備わっている設備です。

 

コワーキングスペースではメンバーが飲食したカップやお皿は自分で洗い戻します。そのために必要なのですが、個人的にはあってもなくても良いような気がします。

 

大げさなフルサイズのキッチンはもちろん必要ないですが、使用後のカップやお皿を戻すためのスペースである流し台だけあればいいです。

つまり必要なものは

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 流し台←1番重要
  • カトラリー

これだけで十分です。

 

レストランやカフェ(コワーキングスペース内に)

大箱のコワーキングスペースでたまーに見かけますが、全く必要ないですね。

まず動線が難しいのと、あとは都度スタッフを雇う必要があるので人件費もかさみます。レストランやカフェではコワーキングスペースをメインとしたビジネスの場合、ウォークインがそこまで見込めないと考えると収支のバランスが著しく悪くなります。

 

それよりも立地の項目で書きましたが、コワーキングスペース周辺にレストランがある方がメンバーにとっても外の新鮮な空気に触れることになって、オンとオフのメリハリになるので良いはずです。

 

またはコワーキングスペースに配達してくれる飲食店と提携するべきです。そしてコワーキングスペース内に飲食用の仕切りがある場所を確保するべきです。臭いが充満しないように配慮して。

 

コワーキングスペースにあればナイスなもの

先ほど書いたものに追記して、あればよりメンバーを惹きつける要素などを列挙します。

 

電話やビデオ通話する部屋

こんな感じのブースがあれば最高ですね。海外就職目指す人もターゲットにしているので、クアラルンプールのうちのコワーキングスペースに来てここでスカイプ面談できるようにしたい。

 

防音設備があり、ルームエコー(部屋鳴り)がしなくて、ハウリングがなく、かつ空気の流れも良い小さなブースです。個人的にはすっごく重要だと思ってる。

 

リラックスルーム

ビーズクッションを置いたり、スペース次第だけどビリヤード台を置いたり。

 

ぼくはマッサージチェアを置く小さな部屋も作りたい。

貸し出し用にハンドマッサージ機も置きたい。机にハンドマッサージ機を置いて時々手の疲れを取る。

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ある一画に人工芝があって、そこにハンモックがあって休息取れるのもあったら嬉しい。ジムもいいと思ったけど、少し大げさかもと考え直した。

 

アウトドアスペース

緑があって気分転換ができるスペース。

あくまでも物件次第ですが、新鮮な外の空気が吸えて緑がある部屋も良いです。

 

もちろんコワーキングスペース内にはグリーンを置きたい。

 

採光溢れるコワーキングスペース

最後になりますが、これが僕個人としては優先したい項目。

 

Wework行ったときに「ここ最高やん!」と思ったのがコワーキング内の明るさ。

Wework in KL

 

採光=最高です。だから可能な限り明るいコワーキングスペースを目指したい。ただこれも物件ありきなので、窓から採光取れない場合は、ライティングで補うしかない。

 

しかし!これは経営側の好き嫌いもあるので絶対視はしていません。

 

コワーキングスペースにおいて100%力を注ぐモノ

さてここまではコワーキングスペースにあって、それが必要かどうか、またあって便利なモノなどを書いた。

 

ここからは基本的にコワーキングスペースに一番力を注ぐべきモノについて。コワーキングスペースにおいての収益の柱は紛れもなくメンバーからもらう使用料に他ならない。

 

ではそのためにメンバーから支持される一番重要なことは何であるか?

 

疲れない椅子と適切な作業机です。これによってリピーターになるかどうか密接に関わってくる。

 

いろんなコワーキングスペースに行ったけど、けっこうここを考えていないコワーキングスペースがあることが分かった。

 

写真映えする家具は新しいお客を惹きつける要素になるけど、継続的なメンバーになってくれたり口コミで評価を得るには、コワーキングスペースがコワーキングスペースたる基本事項をどれだけ考え抜かれているかどうかではないでしょうか。

 

質の良い椅子は必ずしも高価なモノである必要はなく、しっかり人間工学に基づいて疲れない快適な椅子を用意すればいいです。

 

メタル素材やプラスチック素材、また木材の椅子を置いているコワーキングスペースがありますが、長時間作業するような環境ではないことだけは断言できます。

回転率を上げたい飲食店向きだけど、コワーキングスペースの椅子には不向き

 

これで何時間も作業したいですか?

 

デザインは素晴らしいけど、コワーキングスペース向きではない

 

快適で疲れにくい椅子

高さ調節が出来て、疲れにくい椅子。そして高価じゃないこと。クッション性があり、背もたれにロッキング機能があって、肘掛けがあること。これだけで良いと思いませんか?

 

 

 

この辺りなら5,000円ほどで購入できる。実際に購入して1週間ほど座って使い心地を感じるのもおすすめです。

 

机は丸型じゃなく、スクエア型がベストです。

交流しやすいように仕切りのない机がいいですよね

 

結局ここを疎かにしてしまうとコワーキングスペースのベーシックなポイントが低くなり、お客さんにとっても作業効率が落ちてしまう。

 

コミュニティを構築する

コワーキングスペースがカフェなどより魅力的なことの1つに、そこに行けばコミュニティを作ることができて、新しい人と知り合えることではないでしょうか。

 

そのためにどうやって自分のコワーキングスペースが新しい人と交流できるか、そしてそこでビジネスチャンスが生まれるような箱にできるかどうか、も重要になる。

 

主な方法としてFacebookグループを活用したり、Meet upを利用してイベントを開催する。そして自分のコワーキングスペースで交流が生まれるようにする。(これはよくある手垢のついた手法ですが、だからこそ活用するべきです)

 

個人的にはこれだけでは足りないと考えていて、その他の方法でコミュニティを作ることも想定している。

 

人が成長するには新しい人と出会い、新しいアイデアを共有し、知見を補うこと。我々は今までのどの時代よりもグローバルな世界を生きているのだから、各国のデジタルノマドやスタートアップ企業と出会うことで、チャンスの幅はかなり広がる。チャンスの最大化を目指すなら、同じ国で生まれた人以外と出会うことが大切。

 

そこから近しいアイデアやビジネスモデルを持っている人と交流することがより重要になってくる。

 

コワーキングスペースのチェックリスト

これを踏まえてコワーキングスペースを開業したい人は、どういった目線でリサーチすればいいかのチェックリストを挙げておきます。

 

  • Wi-Fi
  • 立地及び周辺
  • 充電場所
  • 椅子
  • パーソナルスペースは十分か
  • 清潔さ
  • 価格が正当か
  • コミュニティはどうやって構築しているか
  • 他のコワーキングスペースと比較した優位性
  • 動線はどうなっているか

 

ぼくが見ている項目はこんな感じです。価格に関しては高い低いではなく、その価値がそこのコワーキングスペースにはあるかどうかですね。

 

どんなコワーキングスペースを作るべきかまとめ

コワーキングスペースを運営していくとまた違った観点が見えてくるかもしれません。

 

そして時間とチャンスがあればコワーキングスペースのオーナーに話を聞いてみるべきです。ぼくもクアラルンプールでいくつかのオーナーに話をして起業するための参考にしている。

 

その中ではコワーキングスペース譲渡の話もしてもらったけど、そこはコワーキングスペース単体でのビジネスだったので断念した。どうしてもコワーキングスペースだけで集客をして収益を上げるイメージが湧かなかった。

 

コワーキングスペースだけしたかったら日本でも出来るけど、ぼくのゴールはコワーキングスペースではなく、そこに集う人の将来を後押しできる事業がしたい。そのためのアイデアがあり、それを実現させるために1番近い事業がコワーキングスペース+ホステルだから。

 

ここには書いていないいくつかのアイデアもあり、それは実際に動き出してから追記していきたいと思います。

 

コワーキングスペース運営してるよ、って人がいましたらアドバイス欲しいです。

 

日本でコワーキングスペース事業を検討している人はぜひこのkindle本を参考に。

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