こんにちは。
みなさんはkindle持ってますか?
ぼくはこちらの専用端末とiPhone6にアプリをダウンロードしていて、どちらでも読めるようにしてます。
ちょっと前からハマっているのがクロサワコウタロウさんが書いている珍夜特急という本。
名前の通り、沢木耕太郎さんの深夜特急から名前をもじった本ですが、これがどうしてなかなか面白い。
もともと専業作家ではないので文体もカチっとしたもじゃないし、凝った構成をしているわけではない。
だけどそれが読み手には親近感を覚え、一緒に旅している感覚を味わえる。
旅の行程はインド発ポルトガル行き。
それを日本からインドへ発送したバイクでの走破。
基本野宿を繰り返し、旅先で起こる様々な出会い、ハプニングを赤裸々に語っている本。
全編を通して語られるのは、結局旅とは観光よりも誰と出会い何をしたか。
ぼくの旅も観光というよりも、ぼくの主軸とした目線で見たことを自分の頭で考え、大げさに言えば次の何かをやるためのインプットに他ならない。
もちろん見たい景色もあるし、観光もすることはする。
でもそれは二の次。
ぼくはそこで生きている人の息吹を感じ、自分をその地に投影し、自分なら何ができるのか、を考えること。
長期の旅人は必ず観光に飽きる時期がくるという。
そこで初めて旅の目的が観光なのか、それ以外なのかを自分に問いかける。
最初から観光じゃない長期の旅ならけっこう迷う人はいないけれど、観光を入り口で入った旅は自問自答する人が多いと聞く。
迷うのがダメではない。
そういうのはみんな通る道だから。
ただ終わったあとに何を自分に残すのか。
それが難しい。
この本はそういったことも教えてくれる。(答えじゃないよ。迷い方を教えてくれるという意味)
今はKindle Unlimitedにも入っているから、ぜひ手にとって読んでほしいです。
世界一周をする人はとても多いけど、みんな同じルート同じようなスタイル。
これくらい尖った旅じゃないと読み手にも受けないんだろうね。
(作者は最初本にする予定はなかったそうですが)